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田舎の民泊は儲かるって本当?ポイントや注意点も解説!
2024年10月23日
「田舎の実家を民泊にしたら儲かるのかな?」
「都会は家賃が高いから、田舎の物件を民泊にしたい」
「田舎に持っている別荘を民泊にしたいけど、どうすればうまく運営できるんだろう」
こんにちは。民泊・ゲストハウス運営代行会社「No.1デジタルソリューション」のミサワです。
今回は、田舎での民泊運営に関する記事です。田舎の民泊は儲からないんじゃないかというイメージを持たれている方もいると思いますので、今回は田舎の民泊で儲けるためにポイントや注意点もあわせて解説していきます。
ぜひ最後まで目を通してくださいね。
●このページの目次
田舎で民泊を成功させることはできる?
民泊をやってみたいけど、「やっぱり都会じゃないと稼げないのかな・・」「都会の方が稼げるのかな」そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
結論から申し上げますと、田舎で民泊を成功させることは可能です。
しっかりポイントを押さえておけば、田舎でも民泊を成功させることができますのでここからは田舎の民泊事情について徹底解説していきます。
既に物件をお持ちの方もこれから物件を探そうと思っている方にも有益な情報を発信してまいります。
田舎の民泊が儲からない原因
田舎での民泊経営を失敗してしまうのには理由があります。以下では、なぜ田舎で民泊が失敗してしまうのか解説していきます。
周辺の民泊と差別化ができていない
周辺の民泊との差別化ができていないと失敗しやすい傾向にあります。
価格や内装など、例えば周辺の民泊の方が設備や内装や広さなどクオリティが高いのにもかかわらず価格は高いなどもちろんほかの民泊に予約を取られてしまいます。
コンセプトとターゲットを明確にしていない
その地域に宿泊している人の層を把握する必要があります。物件の広さによってもターゲットやコンセプトが変わってきますが、とりあえず民泊にしてみようというようにコンセプトやターゲットが明確になっていないと、必要以上の内装やコンセプトと合わない高級なアメニティなど求められていないものを過剰に供給してしまう可能性もあります。
宿泊料金の設定ミス
宿泊単価を安くしすぎている、高くしすぎているなどの問題があります。
周辺の民泊の単価やホテルの単価を調べずに設定してしまうとうまくいきません。地域によって単価は異なりますし、曜日や時期によっても変動があります。リーズナブルに泊まれる民泊がコンセプトなのに、予約が入らないから調査してみたら逆に高くなってしまっていた。高級路線の民泊なのに、料金設定を低くしすぎていて初期費用や毎月の支出が回収できないなんてこともありますので注意しましょう。
初期費用が高い
安い宿として訴求したいのに内装や家具家電に費用をかけすぎていたり、高級宿として売り出したいのに内装や設備のクオリティが低く予約が入らないなんてこともよくあります。初期費用をどのくらいで回収できるかを事前に計算しておかないと初期費用と実際の単価や予約の兼ね合いで損をしてしまう可能性があります。
支出が多い
光熱費もガス会社によっての料金の差もありますし、地域の差・広い物件を選んだ場合はその分光熱費も発生します。また、立地によって同じ広さでも家賃や物件の費用が上がりますので、初期費用と同様に事前に計算をして、月の売り上げが黒字になるようにしなくてはいけません。
時期
田舎でも観光地があるなど観光需要がある地域の物件を選びましょう。例えば、紅葉が人気の観光地に近い物件は秋には民泊の予約も埋まりそうですが、その数か月以外は予約がほぼ埋まらないなんてこともあります。民泊は1年間で180日しか営業できませんので、観光需要のある時期を把握し営業をしなければいけません。
エリア選定が難しい・立地が悪い
観光地に近いけど家賃が高い、観光地から少し離れていて家賃は安いけれど予約があまり埋まらない。年齢の高い層を狙っているのに物件が駅から遠い。駅からもバス停からも遠い。など一見立地は良さそうなのに思わぬ落とし穴もありますのでエリア選定は大変です。
民泊を田舎で運営して儲けるには?
田舎の民泊で儲けるためには何が必要なのでしょうか。ポイントを詳しく解説していきます!
競合のリサーチ・差別化
民泊で儲けるためには、競合リサーチが欠かせません。特に、田舎地域では競合が少ないと考えがちですが、有名な地域や観光地ではすでに宿泊施設は充実し、民泊も多くあります。そのため、周辺の競合施設と差別化することが重要です。OTAやgogleマップ、地域情報誌などを活用し、常に最新の競合情報を把握しておくことが大切です。
物件の特徴と価格のバランス
例えば、古民家風の宿か西洋風の一軒家か、宿泊可能人数や宿泊費、間取り、立地、設備の内容(BBQができるか、キッチンが完備されているか)などを把握しましょう。また、競合施設のレビュー内容も重要な参考材料です。
田舎の民泊市場において、価格競争には限界があります。土地代が安い地域だからといって、価格を極端に下げるのは長期的には不利になる可能性があります。そこで、他の要素で魅力を打ち出すことが求められます。例えば、アクセスの良さをアピールするために、広々とした駐車場を設けたり、最寄り駅やバス停からの送迎サービスを提供するのも良い手です。
地域特有の要素
地元の特産品を使った食事や、地域ならではの体験アクティビティを提案することも差別化の一つです。その地域を感じられる内装にするのもよいです。なぜ宿泊者は都心ではなくなぜ敢えてその地域に来たのかを考えることで人気な民泊ができるかもしれません。地域特有の要素はその民泊の価値を上げることができます。
競合の分析
近隣に宿泊施設がない場合、それはビジネスチャンスかもしれませんが、なぜ他の施設が存在しないのかを考察する必要があります。場合によっては、観光客が少ない、交通アクセスが不便、地域としての魅力が足りないなど、何らかの理由が潜んでいる可能性があります。また、いくつかの宿泊施設がある地域でも、その稼働率が低い場合は、その地域に根本的な問題があるかもしれません。
立地の選定
民泊で儲けるためには、「立地」が極めて重要な要素となります。特に田舎での民泊経営では、その土地の特徴や魅力が、宿泊客を引きつける大きな要因となります。田舎では交通の利便性だけでなく、その土地ならではの魅力が成功を左右します。
田舎での民泊経営において、まず考慮すべきは観光地や交通の要所にどれだけ近いかです。周辺に観光スポットがあるか、または駅やバス停などのアクセスがどれほど便利かを調査することが不可欠です。例えば、最寄りの駅を多くの人が利用しているか、周辺の観光施設や飲食店が充実しているかなどを確認しましょう。これらの要素は、立地が持つポテンシャルを測るための指標となります。
ターゲットを絞り込む
民泊で成功するためには、ターゲットを明確にすることが非常に重要です。たくさんの民泊がある中で、自身の民泊を選んでもらうためには、まずどのような客層に来てもらいたいのかを考え、戦略的に運営を行うことが必要です。全てのニーズに応えることは難しいため、特定のターゲットに焦点を当てることで、その層に対してより魅力的な民泊を提供できるようになります。
ターゲット例
- 家族
4人以上が宿泊できる広めのスペースとキッチン、バーベキューができる庭などの設備を備えると良いでしょう。交通の便があまり良くない場所でも、リーズナブルな価格設定や家族向けのアクティビティが重要なポイントになるかもしれません。 - カップルや夫婦
2人用のシンプルでおしゃれな部屋を設けることがおすすめです。 - 観光客や外国人
観光地に近い場合は、海外からの旅行者や観光客にアピールすることが効果的。
ターゲットによって設定するべき条件は異なります。内装や設備はもちろん、価格帯や施設のテーマも、ターゲットに合わせたものにすることで、予約する側にとってわかりやすく魅力的な選択肢となるでしょう。
また、ターゲット層を明確にすることで、集客の効率も向上します。このように、ターゲットのニーズに合ったサービスを提供することで、リピーターや口コミでの宣伝効果も期待できます。
ターゲットを絞り込むことで、初期費用や運営コストの見通しも立てやすくなり、運営の効率化が図れます。
OTAを利用する
民泊を運営するにあたってOTAを利用することは必須です。その上で、一つではなく複数OTAを利用することをおすすめします。まず、OTAには日本人向けのものと外国人向けがあります。外国人向けのOTAといってもその中でも異なる顧客層を持っていますので、複数登録することによって民泊が多くの人の目に触れることができます。
圧倒的な集客力とレビューが集まることでさらに良い民泊づくりができます。
コストを下げる
民泊で利益を出すためには、コスト削減が重要です。例えば、物件選びや内装を決める際には、複数の業者から見積もりを取ることが有効です。田舎の物件は都市部と比べて土地や建物のコストが低い傾向にありますが、過剰な投資を避けないと収益を圧迫するリスクがあります。宿泊料金にコストが反映されるため、必要な部分に予算を充てつつ、削減できるところはしっかり抑えることが求められます。
また、初期費用のみでなく毎月かかってくるコストも非常に重要です。トイレットペーパーなどの備品や、アメニティは、その都度ドラッグストアなどで購入するのではなくまとめて購入することで経費削減になります。
さらに立地が良いのに家賃が安い物件などは光熱費が高くなることもあるので、どのガス会社を使っているかなども事前に調べておくといいかもしれません。
また、清掃に関してはリネン代や清掃代行の業者費用なども発生します。清掃は口コミにも直結しますので、安さだけではなく質にも考慮しましょう。
バランスよくコスト管理を行うことが成功の鍵です。
簡易宿所として運営する
民泊には、1年で180日までしか営業してはいけないというルールがあります。価格設定のミスや、繁忙期を見誤ったりなどで売上が思ったように上がらずに赤字になってしまうなんてことも起こりかねません。そこで、「民泊」ではなく「簡易宿所」として営業することで180日という縛りがなく営業することが可能です。
民泊運営代行業者を利用する
民泊運営を代行してくれる業者を利用することで、物件選びから立ち上げ、実際の運営まで丸ごと任せることができます。また、競合のリサーチや価格設定、部屋作りなどは知識や多くの時間が必要になります。すでにノウハウを持っている民泊運営代行業者に任せるのも一つの手です。
田舎で民泊を運営する上での注意点
田舎で民泊を運営する際の注意点を解説していきます。
各自治体の条例を確認する
田舎で民泊を運営する際に留意すべき点として、まず「民泊新法」と各自治体が定める条例を十分に確認することが重要です。
民泊新法には全国共通の規定がありますが、自治体ごとに異なる独自の規制が設けられている場合があります。これらを確認しないと、後に問題が発生する可能性があります。たとえば、一部の地域では学校や教育施設の周辺での営業が制限されており、岩手県や山形県では「100メートル以内」、群馬県では「110メートル以内」といった距離の違いが見られます。地域ごとの規定が異なるため、該当自治体の条例を事前に確認することが必須です。
さらに、自然保護区域や特定の観光地では、民泊の営業が制限されることもあります。田舎の多くのエリアでは国立公園や温泉地など、特別保護区域に指定されていることがあり、そのため営業日や時間帯に規制が設けられることもあります。週末やシーズンごとの営業制限がある場合もあるので、地域の条例に加え、こうした自然保護に関する規制も確認が必要です。
また、地元住民とのトラブルを避けるためにも、条例だけでなく地域の慣習や周辺住民の声にも配慮することが求められます。地域との良好な関係を築くことで、民泊運営を持続可能にすることが可能です。これらの最新情報は、国土交通省の資料や各自治体の窓口で確認するのが確実です。
田舎での民泊運営では、地域の自然や文化を活かしつつ、法律や地域の声を尊重し、バランスの取れた運営を心がけることで、長く愛される施設を目指すことができるでしょう。
清掃についての負担を理解しておく
田舎で民泊を運営する際、清掃についての負担を事前にしっかり理解しておくことが重要です。都会と違い、田舎では清掃スタッフを手配するのが難しい場合があります。人手不足の地域も多く、清掃の依頼が思い通りにいかないケースや、繁忙期には対応が遅れることも考えられます。そのため、清掃の頻度や業者の手配方法、コストについて事前にしっかり計画を立てることが求められます。
また、田舎特有の環境では、清掃の内容にも都市部とは違った配慮が必要です。たとえば、自然の中での運営では、季節によって虫や落ち葉が大量に発生することがあります。これにより、通常の掃除に加えて、庭や玄関周りの清掃、害虫対策など、予想外の作業が必要になることもあります。こうした追加の手間を考慮し、自分で清掃を行うのか、それとも業者に委託するのか、運営スタイルに合わせた対策を講じることが大切です。
さらに、清掃が行き届いていないと、レビューに悪影響を及ぼす可能性が高く、リピーターの獲得が難しくなることもあります。特に田舎の民泊は自然の中でのリラックスを求めて訪れるゲストが多いため、清潔で快適な環境を提供することが成功の鍵となります。
清掃に関するコストと手間は運営全体に大きな影響を与えるため、事前にしっかりと負担を理解し、適切な準備を行いましょう。
民泊の清掃については、さらに詳しく別記事で紹介しています。
田舎の生活事情を理解しておく
田舎で民泊を運営する際には、田舎特有の生活事情を理解しておくことが重要です。都市部とは異なる環境での生活には、さまざまな違いがあり、それを踏まえて運営することが成功の鍵となります。
まず、交通アクセスの問題が挙げられます。田舎では公共交通機関が少なく、最寄りの駅やバス停から宿泊施設までの移動が不便な場合があります。ゲストが自家用車で訪れるケースが多いので、駐車場の確保や、駅からの送迎サービスを提供することを検討する必要があります。また、買い物や外食の選択肢が少ないため、宿泊者に近隣のスーパーや飲食店、観光スポットの情報を事前に提供すると良いでしょう。場合によっては、地元の農産物や食品を提供できる体制を整えることで、ゲストの満足度を高めることもできます。
さらに、田舎特有の自然環境への配慮も必要です。四季折々の自然の魅力がある一方で、冬場の積雪や夏場の虫対策、湿気などの環境要因が運営に影響を与えることがあります。特に田舎では、冬季の暖房設備や雪かきの手配、夏場の虫よけ対策が求められることが多いため、これらを予め考慮し、快適な宿泊環境を提供できる準備が必要です。
また、田舎の生活リズムや地域の文化を尊重することも重要です。周辺住民との良好な関係を築くために、地域の慣習やイベントに協力したり、地元住民とのコミュニケーションを大切にすることが、長期的な運営成功につながります。特に、騒音やゴミの処理に関しては、地元のルールを守り、トラブルを避ける配慮が必要です。
田舎の民泊運営では、地域特有の生活事情を理解し、それに基づいた柔軟な運営方針を立てることで、ゲストにも地域住民にも満足される施設作りが可能となります。
事前に収支計画を立てておく
田舎で民泊を運営する際には、事前にしっかりと収支計画を立てておくことが非常に重要です。都市部に比べて集客が安定しにくい場合が多いため、運営の収益性をしっかり見極め、長期的な運営を考慮した計画を立てる必要があります。
まず、田舎ではシーズンごとの需要が大きく変動します。観光シーズンや地元のイベント時には一時的に予約が集中する一方で、オフシーズンにはゲストが減少することが一般的です。このため、繁忙期の収益で閑散期を補う形で資金を確保することが必要です。また、観光客の少ない時期には特別なプランやイベントを打ち出し、安定した集客を図る方法も検討しましょう。
さらに、田舎の民泊運営では、都市部に比べて初期費用や維持費が高くつく場合もあります。建物の改修や清掃、設備の維持にかかるコストが予想以上にかさむことがあります。特に田舎の物件では、古い建物や広い敷地を持つことが多いため、修繕費やメンテナンス費用を見込んでおくことが大切です。加えて、暖房や冷房、冬場の除雪費用など、季節によって発生する追加コストも忘れずに計上しましょう。
また、田舎では清掃スタッフやメンテナンス業者が限られていることから、サービスの手配が高額になる場合もあります。自分で対応できる部分を増やすか、地域の人脈を活用してコストを抑える工夫が求められます。さらに、集客のために地元の観光協会と連携したり、地域特産品を取り入れたプランを提供することで、運営コストを抑えつつ収益を最大化できる可能性があります。
最後に、田舎の民泊は都市部に比べて単価が低くなる傾向がありますが、その分運営規模を拡大することや、リピーターを増やすことで収益を安定させることが可能です。事前に収支のシミュレーションを行い、どのように収益を確保し、必要なコストを賄うかをしっかり計画しておくことが、成功する民泊運営の鍵となります。
田舎の民泊は儲かるって本当?ポイントや注意点も解説!の
まとめ
田舎の民泊が儲かるかどうかは、立地や運営方法によって大きく異なります。確かに都市部に比べて初期費用が低い場合もありますが、季節変動や地域特有の問題を考慮し、適切な収支計画を立てることが成功の鍵です。また、地域の魅力を活かした集客戦略や、周辺住民との良好な関係を築くことも重要なポイントです。田舎での民泊運営は簡単ではありませんが、しっかりと準備し、地域に根ざした運営を行うことで安定した収益を期待できるでしょう。
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