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宿泊施設の種類を徹底解説!旅館業法による分類もチェック

2024年08月09日

こんにちは。
ゲストハウス・民泊運営代行会社「No.1デジタルソリューション」のミサワです。

今回のテーマは、宿泊施設の種類についてです。
日本国内の「宿泊施設」には、ホテル、旅館、民宿、ゲストハウスなど、さまざまな施設がありますが「何がどのように違うのか、実はよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は宿泊施設の種類について詳しく解説します。

「これから民泊・ゲストハウスの運営を始めてみたい」
インバウンドをビジネスチャンスにしたい」
という方にとって、宿泊施設の違いをしっかり把握しておくことは、施設の運営や、宿泊客のニーズを把握するうえでも大切です。
当記事では、宿泊施設の種類や名前、特徴など、参考にしていただきたい情報をまとめています。
ぜひ最後までお付き合いください。

●このページの目次

●宿泊施設の種類と特徴

日本国内の宿泊施設には、洋式客室と豊富なサービスを提供するホテル、日本ならではの伝統的な空間と温泉を楽しめる旅館、リーズナブルな宿泊料金と共同スペースが特徴の簡易宿所、そして地域の生活文化に触れられる民泊など、さまざまな種類があります。
各宿泊施設の種類と特徴について、詳しく見ていきましょう。

ホテル

ホテルは大規模で客室数が多く、洋式の客室が用意されています(ホテルによっては和洋室の客室もあり)。
客室はスイートルーム、ファミリールーム、ツイン、シングルなどバリエーションが豊富。
1泊朝食付きまたは素泊まりの設定が基本です。
スパ・エステティックサロン、プールやジムなど、施設が充実しているホテルも。
宿泊以外に、挙式・披露宴やイベント、会食などで利用されることもあります。

ホテルは、さらに細かく分類することができます。

  • 都心部にあり、ファミリーやカップル、一人旅など、さまざまなニーズに応える「シティホテル」
  • ビジネスマンの出張などを想定した宿泊施設「ビジネスホテル」
  • 風光明媚な場所にあり、豪華な設備やサービス、プール、スパ、ゴルフ場などのレクリエーション施設が充実している「リゾートホテル」
  • 世界的に有名なホテルブランドをはじめ、最高級のサービスと設備を提供する高級ホテル「ラグジュアリーホテル」
  • コンパクトなカプセル状の個室で、リーズナブルな料金で宿泊できる日本発祥の宿泊施設「カプセルホテル」
  • シンプルな客室と最低限の設備により、リーズナブルな価格で基本的な宿泊サービスを提供する「エコノミーホテル」

このように「ホテル」にはさまざまな種類があり、宿泊者のニーズ、利用目的に合わせて利用されています。

旅館

旅館は日本の伝統的な宿泊施設です。
温泉や大浴場施設、露天風呂など、入浴施設が充実しており、心温まるおもてなしと静かな環境で、ゆったりと過ごせるのが特徴です。
客室は畳敷きの和室で、布団で就寝するスタイルが多く見られます(ベッドが設置されている旅館もあり)。
基本的に朝食と夕食が宿泊とセットになっていて、地元の特産品を使用した季節感あふれる料理を味わえます。

民宿

民宿は家族経営が多く、家庭的な雰囲気の宿泊施設です。
地元の食材を使った手作りの料理や、地域の風習や生活文化に触れられることが特徴です。
少人数の客を対象にしたアットホームなサービスが魅力で、観光地や田舎の自然豊かな環境に多く見られます。
海沿いの民宿であれば、海水浴を楽しんだり、民宿のオーナーが釣ってきた新鮮な魚介類を味わったりと、その地域ならではの特別な時間を過ごすことができます。

グランピング

グランピングは「glamorous(魅惑的な)」と「camping(キャンプ)」を組み合わせた造語です。
宿泊者はテント設営や食事の準備を自ら行うことなく、快適にアウトドア体験を楽しめます。
海外で人気が高まり、日本国内でも急速に浸透しました。

ゲストハウス

ゲストハウスはリーズナブルな価格で宿泊できる施設です。
バックパッカーなどに人気があり、ほかの宿泊者との交流が盛んで、国際色豊かな雰囲気が特徴です。
個室以外に、共用のキッチンやリビングスペースがあるのもゲストハウスならでは。
オーナーが地元の観光情報やおすすめスポットを紹介していることもあり、さまざまな人との交流を楽しみながらの滞在が可能です。

ユースホステル、ホステル

ユースホステルとホステルは、リーズナブルな料金で利用できる宿泊施設です。
「ホステル」という言葉は、ドイツの小学校教師リヒアルト・シルマンによって始められた「旅」をフィールドにした青少年活動「ユースホステル運動」に由来しています。
基本的に二段ベッドなどを設置した相部屋(ドミトリールーム)で、トイレ・シャワーは共用というスタイルになっています。
朝食は提供され、それ以外の食事は共用のキッチンでの自炊が可能です。
宿泊客同士が交流できる共用スペースがある点も特徴。
リーズナブルな料金のため、短期の旅行者だけでなく、長期の旅行者やバックパッカーにも利用されています。
ユースホステルは、各国のユースホステル協会に加盟している施設の名称です(日本は「財団法人 日本ユースホステル協会」)。
ホステルは、ユースホステルと同等の施設でサービスを提供していますが、ユースホステル協会に加盟していない施設を意味します。

民泊

民泊は個人の住宅(戸建住宅やマンションなどの共同住宅等)の全部または一部を活用した宿泊サービスです。
オーナーが宿泊希望者に住宅を貸し出す形で、インターネットの仲介サービスなどから宿泊希望者が予約をします。
リーズナブルな料金や、その地に暮らすような滞在が実現できる点も魅力で、インバウンド対策、空き家の有効活用、地域活性化としても注目されています。
民泊には、旅館業法に基づいて定められている「簡易宿所」、国家戦略特区に指定された自治体のみで認められている「特区民泊」、住宅宿泊事業法が定める民泊事業による「新法民泊」と、3つの種類があります。
新法民泊は所定書面の届出が必要ですが、住宅専用地域での運営が可能で、参入しやすい特徴があります。

●海外の宿泊施設の種類とは?

日本国内の宿泊施設を中心にご紹介してきましたが、海外の宿泊施設も、国や地域によって多様なスタイルや文化を反映した特徴があります。
ここでは、海外の宿泊施設の種類についてご紹介します。
※日本にある宿泊施設の種類も含みます。

ホテル(Hotel)

ホテルは、中世ヨーロッパの旅館から発展した宿泊施設と言われています。
海外のホテルも日本国内のホテルと同様に、洋式の客室にベッド、テレビ、バスルームなどが備わっています。
ホテルによっては、レストラン、ジム、プールなどの施設も充実しています。
ホテルにはランクがあり、高級ホテル「Luxury hotel」、施設やサービスが全て整っている上質なホテル「Full-service hotel」、中小規模でリーズナブルなホテル「Economy hotel」と分類されます。

リゾートホテル(Resort hotel)

海外のリゾートホテルも観光地やビーチ、山岳リゾートなどにあり、リラクゼーションやレジャーを目的としています。
豪華な設備やサービス、プール、スパ、ゴルフ場などのレクリエーション施設が充実し、家族連れや長期滞在者に人気があります。
宿泊料金に食事、ドリンク、エンターテイメント、アクティビティが全て含まれているオール・インクルーシブ(All inclusive)を採用しているホテルもあります。

ブティックホテル(Boutique hotel)

ブティックホテルは、個性的でデザイン性の高い小規模なホテルです。
デザインホテル(Design Hotel)といわれることもあります。
各ホテルが独自のテーマやスタイルを持ち、個別のおもてなしやパーソナライズされたサービスが特徴です。
都市部や観光地に多く見られ、若年層やカップルに人気があります。

モーテル(Motel)

モーテルは、アメリカ発祥の自動車利用者向けの宿泊施設です。
駐車場に面した1階建てまたは2階建ての建物で、幹線道路沿いに建っています。
宿泊料金が安く設定されているのも特徴です。

ヴィラ(Villa)

リゾート地などに建てられた一戸建ての宿泊施設で、プライベート感を重視した滞在が楽しめることが特徴です。
専用のプール、庭園、テラスなどを備え、家族やグループでの長期滞在に適しています。

コンドミニアム(Condominium)

本来は分譲マンションを指す言葉ですが、宿泊施設としてのコンドミニアムは賃貸型のリゾートマンションのような位置付けです。
長期滞在や家族旅行に最適な宿泊施設で、広々とした居住スペースと自宅のような快適さが特徴。
キッチンやリビングルーム、ベッドルームが完備され、洗濯機や家電などの生活設備も充実しています。

ベッド&ブレックファースト(B&B)

ベッド&ブレックファーストは、家庭的な雰囲気の中で朝食付きの宿泊を提供する小規模な宿泊施設です。
多くは個人経営で、オーナーが直接サービスを提供することが特徴です。
ヨーロッパや北米に多く見られ、地元の人との交流や、その土地の文化を楽しみたい旅行者に人気です。

ロッジ(Lodge)

山岳地帯、森林、湖畔などにあり、自然の中で最低限快適に過ごせる設備が付いている宿泊施設です。
丸太で建てられた山小屋という意味を持ちますが、アメリカではリゾート地にある旅館やホテルのこともロッジと表現することがあります。

ペンション(Pension)

家族で経営する、ヨーロッパ生まれの小さなホテルを意味するペンション。
客室数は少なく、個室が基本ですが、リビングやダイニングは共有スペースになっている施設もあります。
アットホームな雰囲気と温かいおもてなしが魅力で、オーナーが自ら調理する手作りの料理が提供されることが多いのも特徴です。

オーベルジュ(Auberge)

フランス語で「宿泊施設を兼ね備えたレストラン」という意味を持つオーベルジュ。
郊外や地方にあり、レストランを出発点としているため、料理を楽しむ目的で滞在する人も。
料理人がオーナーを務めている施設も少なくありません。

イン(Inn)

インは、リーズナブルな料金で利用できる小さな宿泊施設のことです。
日本の民宿のような宿泊施設で、1階に飲食店・居酒屋を備えた2階建ての小旅館が起源になっているそうです。

ホステル(Hostel)

日本のホステルと同様、二段ベッドなどを設置した相部屋(ドミトリールーム)で、トイレ・シャワーは共用というスタイルの宿泊施設です。
安い料金で利用でき、宿泊客同士が交流できる共用スペースがあります。

ゲストハウス(Guest house)

ドミトリーと同じく、簡易的でリーズナブルな宿泊施設です(国や地域によって呼び方が異なる場合もあり)。
ベッド以外に、共用のキッチンやリビングスペースがあり、オーナーや旅行客との交流を楽しみながらの滞在が可能です。

●宿泊施設の経営形態について

ここまでご紹介してきたように、宿泊施設にはさまざまな種類があり、特徴があります。
そして、宿泊施設の経営形態にも種類があります。
宿泊施設の経営形態には、大きく分けると「所有直営型」「フランチャイズ型」「リース型」「運営委託(MC)型」の4つです。
各形態それぞれに特徴があり、経営者の目的やリソースに応じて選択する必要があります。

具体的に見ていきましょう。

所有直営型

所有直営型は、施設の所有者が直接運営を行う形態です。
所有者が経営方針や運営方法を自由に決定できるため、独自のブランドやサービスを強化することができ、迅速な意思決定も可能という特徴があります。
その一方で、経営の全てを自分で行うリスクがあり、土地建物の購入・維持・管理のための資金も必要です。

フランチャイズ型

フランチャイズ型は、既存のブランドや運営ノウハウを借りて経営を行う形態です。
フランチャイザー(本部)が持つブランド力やマーケティング支援を活用することで、比較的早く経営を軌道に乗せることができます。
しかし、運営には一定の制約があり、自由度が限られる場合があります。また、フランチャイズ料の支払いが必要です。

リース型

リース型は、運営者が宿泊施設の所有者からリースをして宿泊施設の経営を行う形態です。
運営者は宿泊施設経営による利益を獲得できますが、所有者にリース料を支払う必要があります。
初期投資を抑えつつ宿泊事業を開始できますが、契約内容によって、設備の改修や施設の運営に制約が生じることがあります。

運営委託(MC)型

運営委託型は、MC(マネジメント・コントラクト)型とも呼ばれる形態で、宿泊施設の所有者が外部の運営会社に施設の管理・運営を委託する形態です。
所有者は施設の所有権を保持しつつ、運営に関する専門知識や経験を持つマネジメント会社に運営を任せることができます。
運営の手間をアウトソーシングでき、プロフェッショナルなサービスの質を保てる点がメリットです。
ただし、運営会社への手数料や契約条件によって収益に影響が出ることもあります。

宿泊施設の種類を徹底解説!旅館業法による分類もチェック

●まとめ

今回は、国内外の宿泊施設の種類や特徴、さらに宿泊施設の経営形態の種類についてもご紹介しました。

内容を振り返ると、
宿泊施設の種類は宿泊施設の代表格である「ホテル」(シティホテル・ビジネスホテル・リゾートホテル・ラグジュアリーホテル・カプセルホテル・エコノミーホテルなどを含む)。
その他、「旅館」「民宿」「グランピング」「ゲストハウス」「ユースホステル」「ホステル」。
近年注目を集める「民泊」(簡易宿所・特区民泊・新法民泊)など、さまざまな種類があります。
そして、海外にも目を向けると、日本でも浸透している宿泊施設のほかにも「ブティックホテル」「モーテル」「ヴィラ」「コンドミニアム」「ベッド&ブレックファースト(B&B)」「ロッジ」「ペンション」「オーベルジュ」「イン」など、さまざまな種類があります。

このように、世界には豊富な種類の宿泊施設があり、旅行者の目的や予算・好みなどに合わせて、最適な宿泊施設が選ばれています。

宿泊施設だけでなく、その経営形態も種類があります。
大きく分けると「所有直営型」「フランチャイズ型」「リース型」「運営委託(MC)型」の4つに分類できます。
所有者や経営者の方針により、宿泊施設の経営形態も異なることが分かります。

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